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金色の浄土

花巻の旅では、もう一か所、
行きたいところがありました。

平泉の中尊寺です。

中尊寺は世界遺産に登録される以前に一回行ったことがあり、
今回で2回目になります。

一関ICで降り、10分ほど走ると、間もなく中尊寺に着きました。

駐車場のあたりが、世界遺産登録前とはずいぶん様変わりしていました。
すっきり広々と整備されていて、
あれ、こんなだったっけ?という感じ。

小雨が降る平日にもかかわらず、
たくさんの観光客でにぎわっているのは、世界遺産効果なのでしょう。

第一駐車場に車を止め、いよいよ坂を上り始める。

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巨木に挟まれた月見坂を奥へ奥へと進むと、
両脇にいろいろなお堂がお目見えする。

左側に、弁慶堂。
弁慶と義経の木造が、中に安置してあります。

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右側に、本堂。
阿弥陀如来を祀る中尊寺では一番大きいお堂です。

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さらに進んで、峰薬師堂、大日堂を通り過ぎ、
右側見上げるところに立っている鐘楼。
苔むした階段のその先にある姿は、
小さいけれど凛としていて、僕は好きです。

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そうして金色堂や讃衛蔵に到着する。
写真禁止で撮影はできなかったけど、
ここにかの有名な皆金色の阿弥陀仏や、
三体の丈六仏が安置されているのです。

この山の奥に、金色に光る仏や螺鈿細工が隠されていた。
この山の奥で、金色の浄土を夢見た。

前九年・後三年の役で勝ち取った藤原氏の勝利とは、
いかに非常の死と隣りあわせで過酷なものであったことかが、
推察されます。
いかに多くの祈りがささげられたことでしょう。

さて、ここで多くの人は帰路に着くのですが、
実は僕は、この先にある「能舞台」が、この中尊寺で一番好きなのです。

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数々のお堂と比べると、建立時期も目的も違うけど、
神聖、かつ幻想的な金色の仏像のその奥に、
芸能を楽しむハレの空間があることに、
僕はなんとも人間の本当の願いや生きる力を感じてしまいます。

かつてこの舞台で繰り広げられた、舞い。踊り。

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かつてこの中に詰まっていた、きらびやかや衣装や楽器。

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そうして演能が終わると、ハレの余韻を引きずったまま、
このままこうして夜を過ごせればとばかり、
愛し合う男女なんぞが、
人目をはばかりながら、こんな道にふらりと舞い込んでいったのだろうな・・・
などと想像すると、
金色の浄土とは、貧しい平民にも開かれていたのかもしれない。

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この東北の、奥深い山の中で。


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