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うれしいうなぎ

今日、いとこの退院を祝って、
神田明神下にあるうなぎの老舗、「神田川」に招かれました。
目の前を通ったことはあるけれど、
入ったことのないお店。
入ったことのない、
というよりも、一元様ではちょっと入りにくいほど由緒漂うお店です。

お茶ノ水や秋葉原といった場所がらには到底不釣り合いで、
ゲームを買ったりメイド喫茶がある街に、
こんな奥ゆかしき店があると思うと、
日本のダイヴァーシティはタダものじゃないなあ、
などと感心しながら引き戸をくぐると、
店員さんが大きな声で、お店の奥に客が来たことを伝える。

丁稚が住み込みで働いていたという時代を感じさせる、
タイムスリップしたかのような風情に、いきなり感動です。

「いやー、久しぶり!」
小さな庭園が見える数寄屋造りの部屋で迎えてくれたのは、
いとこの両親。
僕が幼いころから遊んでもらったりしたケンちゃん夫妻です。

その次男は肩甲骨の周りに骨肉腫をわずらい、
都内の病院でそれを取る手術をしたのですが、
首の近くとあってかなりきれいに取りにくいので腕の切断も勧められたのものの、
まだ若い彼にとってそれを決断するにはあまりにも酷で、
苦渋の揚句腕を残してその部分のみを取り出す極めて難しい手術に挑んだのですが、
それがうまくいき、鎖骨の一部を取るだけで済み、手術は成功。
放射線をあてる通院も無事終えて、
普通の暮らしにもどることができたのです。

肉腫が発見されてから、約1年ほどの戦いだったでしょうか。
それはそれは大変だったと思うのですが、
そんなそぶりを見せず嬉しそうな夫妻は、
ケンちゃんが今年仕事をリタイアしたことを記念して、
家族でホノルルマラソンに出場することにしたとのことでした。
もちろん手術をした次男も走ります。

僕が結婚した当時あいさつに行き、
そのとき母の腕にだっこされながら恥ずかしそうにこっちを見ていたいとこが、
家族とともに困難を乗り越え、
家族とともに生きていることの喜びを分かち合うイベントに参加する姿が目に浮かぶと、
なんだか窓の向こうの庭園がかすんでくるようで、
思わずお茶をすすってしまって、
あんなに空いていたお腹も、
お茶でいっぱいになってしまいそうでした。

それに待った!をかけるべく、目の前にやってきたうな重は、
蓋をあけるとその照り上げられた油のつやが見た目に美しく、
そのすぐ後に立ち込める匂いが食欲を目覚めさせ、
ひと口口にすると、濃厚なタレをたっぷりからめてふわふわに焼かれうなぎが
口の中でごはんの甘みと交り合い、
それはそれは時間が止まってしまうような感覚でした。
(下は卵焼き。甘めの玉子に辛めの大根おろしが絶妙!
実はこれ、この店で働いていた手術後のいとこが焼いてくれたのです!)

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途中、厨房から出てきて嬉しそうに挨拶てくれたいとこは、
元気そうで、楽しそうで、ほんとうによかった!
同じ東京の空の下にいる者同志、
なにかあったら遊びにおいで。
勝浦にもいらっしゃい!

なんてことを言いたかったけど、
今日は法事が入って忙しいようで、すぐさま厨房にもどって行った。
それも元気になった証だと思うと、僕も元気になったようで、
僕は彼を元気づけていたのか、
はたまた彼に元気づけられていたのか、それすらもわからなく、
ただただ嬉しかった。

食事をして別れた後、僕は一人勝浦に入った。
一週間ぶりの部屋は冷えていて、
満を持してストーブに火を入れた。

火が入ってストーブが熱くなったら、
ストーブから煙が出始めた。
薪が燃えない煙ではなく、一年間眠っていたストーブが目を覚ましたような煙。
思わず窓をあける僕。

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部屋が煙でうすうす白くなっているのがわかるでしょうか?

でも煙はやがて消え、窓を閉めると、じわじわと暖かさが部屋に満ち溢れてきました。

今日はやけに暖かい夜。

これで日本がオランダに勝てば、もっと暖かいのになあ・・・。

いま現在、日本0-オランダ1です。




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