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想いを伝える「仮囲い」

武蔵小杉のある建築プロジェクトに、
いま大きく関わっています。
土地の所有者、建築家、設計施工者、ディベロッパー・・・。
このプロジェクトには、関係者の並々ならぬ熱い想いがあります。
それはもう、お世辞でもなんでもなく、
打合せの場で少しでも魂がない提案になると、
叱咤が飛び交い、原点を見つめなおすことからやり直しが求められるほどです。
その全体のコミュニケーションのプランナーとして、
昨年夏頃から関わり始めました。

熱い想い、というのは、
自然や歴史があって街の人々の記憶が積み重なった、
由緒あるこの土地の遺産(ゲニウス・ロキと言います)を、
どうしたら後世に遺せるか。
また、どんなコンセプトの建物であるべきか。
その課題に挑戦し、いままでにない「プロジェクトX」にしようという、
強い意気込みです。

コミュニケーションとして求められるのは、販売促進ではなく、
プロジェクトXの本質を伝え、
「ここどうなっちゃうの?」という街の人々の不安を解消し、
安心感や期待感を抱いてもらうこと。
そのためのメッセージの最初のスタートが、「仮囲い」であり、
今日それがお目見えしました。

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「仮囲い」にこれほどまでにこだわったことは、いままでありませんでした。
いや、むしろ、「仮囲い」だからこそ、こんなに悩み熟考したのかもしれません。
この「仮囲い」をじっと見つめて顔を曇らせる
通りがかりの人々の姿ばかりが目に浮かび、
入稿し今日掲出になるまで、夜はずっと眠れなかった・・・。

面白ければいい、多くの人を振り向かせよう。
そういうことではないのです。
思いを伝える、いわば街の人への手紙でなくてはいけません。
それも大上段から訴えるのではなく、
あくまでも控えめに、こころの奥に届くように。

結果、ここがこの街に遺せること、できること、
そこから生まれる風景を描き、そこに、
「ここは、この街が大好きです。」
という文章から始まるコピーを載せました。
この土地をモノとしての土地ではなく、
呼吸しつづける生きもののような姿として捉え、
「ここは」(=この土地は)を主語にしてみました。
描いた絵も、右端は武蔵小杉の高層ビルとつながり、
左端は多摩川とつながるような、
よく見ると「!!」となるような楽しさを加えました。
デザイナーはスカイツリー内のショップやグッズを手がけた
アーティストとしても活躍中の林直岳君です。

地元の人が足を止めて見つめていくのを、
ハラハラドキドキしながら見ていたのですが、
買い物帰りの自転車に乗ったひとりの主婦が、
「あら、ステキなアートね。何ができるか楽しみね!」
と言ってくれた笑顔に心から救われたような気がしました。

これから1年ほど掲出され続ける間、
いろんな意見も出て来るでしょう。
とにかく真摯に受け止め、真摯に伝える。
どうしたらその想いが伝わるか。
それだけに集中していこう・・・。
そう思っています。



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