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建築採集@佐原

建築学部で学ぶ娘から「建築採集」という言葉を初めて聞いたとき、
ああ、いい言葉だなあ、と漠然と好きになりました。

「建築採集」とは、さまざまな場所に行って、
歴史があったり、珍しかったり、面白かったり、気になったりした建築物を
写真やスケッチにして集めることだそうです。

昆虫採集の「昆虫」が「建築」に変わっただけだとお考えください。

そう考えると、大人になってすっかり忘れてしまった子供心が戻るようで、
なんだかわくわくしませんか?

先週の土曜日、その建築採集とやらに、千葉県の佐原市へ出かけてきました。
佐原は利根川とその支流、小野川沿いに広がる町で、
「小江戸佐原」とも呼ばれていて、
かつては舟運で栄え、そのにぎわいは江戸まさり。
その歴史遺産が特に小野川沿いに数多く残っており、
映画やドラマのロケ地になることも多く、
観光客も絶えない町です。 
まだ北風が冷たい日でしたが、
好天に恵まれ、多くの観光客がのんびり町を散策していました。

そんな町の様子を、しばしご覧あれ。

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着いてすぐ、なんとなく小腹がすいたのであたりを見渡したら、
鯛焼き屋が目に入った。
なになに。
看板を読むと、一匹一匹ずつ金型に入れて焼く「一丁焼き」という、
今では珍しい焼き方で作っているようで、妙にうまそうな気配がする。
110円/匹という値段にもそそられて、買ってみることに。

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地元四谷の「わかば」に比べたら、餡も少なく皮も薄く、
ボリュームもきっと7割ぐらいの感じだが、
その味はとても上品で、パリッと歯触りも良くて、
養殖物と天然物の鯛の違い、といったらわかってもらえるでしょうか。

さて、その鯛焼きをちょびちょびかじりながら、
小野川沿いに出る。
すると、まさにそこには「小江戸」というニックネームにふさわしい風景が広がっていた。

こんな江戸の面影が残る川沿いに・・・、

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これは、1880年(明治13年)の建築物。(「正文堂」)
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これは、1855年(安政2年)の建築物。(「中村屋商店」)
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これは、1892年(明治25年)の建築物。(「中村屋乾物店」)
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そしてこれは、1914年(大正3年)の建築物。(「三菱館」)
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江戸末期から明治・大正へと、海外の文化の影響を受け、
右往左往、四苦八苦しながらも、
和魂洋才の才能を発揮したさまをたちどころに垣間見ることができる、
まるで歴史展示のためにつくられた町のようです。

この町を鯛焼きひとつかじりながら、日が暮れるまで楽しめるなんて、
なかなかないでしょう!

こんな舟が行き交う姿を眺めながら、
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あえてこんな旅館に泊ってみるのも楽しいだろうな。。。
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町のあちこちに目をズームしていくと、
それはそれで粋な建築のディテールが見えてくる。

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3月とあって、ちょっとした遊び心もあったり・・・。
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そうして散策の後は、1782年(天明2年)創業の蕎麦屋、「小堀屋本店」へ。
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この建物は、1900年(明治33年)の建築物である。
小さい間口を入ると奥に少し広く、2階への階段は立ち入り禁止になっていて、
蕎麦は1階のみで提供される。
格子の外観ほど店内に当時の面影はなかったけど、
この階段を上がると、きっとすごい宝物が隠れているに違いない。

そうして出てきた「ざる蕎麦」が、これです。
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細身の麺にかかわらず、意外にもしっかりとした歯ごたえ。
以前常陸太田で食べた常陸秋そばに似ているような気がする。
さっぱりとした味は、僕には少し物足りなく、
蕎麦の香りがもっとたってほしいなあ、などと思ったのは、
激動の時代をまたいで、たくさんの人が行き交った当時の活気を思い浮かべると、
なんだかもっとガツンとした主張があったほうが似合っているんじゃないかな、
そんなことを感じたからでした。

佐原は、想像力と好奇心を忘れない大人にとって、
存分に楽しめる隠れた「建築採集地」です。

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