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海外経験より大事なこと

娘の就活が、意外にも苦戦している。
ニコニコ元気でずうずうしいぐらい物おじせず、
話題のリケジョで留学経験もしているので、
こいつならなんとかなるだろう、と思っていたが、
とんでもない。
毎日のようにES(エントリーシート)を書いて、
OB訪問をし、SPI試験やセミナーや面接に出向き、
そのたびに手ごたえを得られずぐったりして帰る姿を見ると、
少しかわいそうになってくると同時に、
企業も学生もお互いハズレのない出会いを求めるがあまり、
ここまで大変なステップを踏む必要が本当にあるのだろうか、
と怒りすら湧いてくる。

「就職なんて出会いだから気にするな!」
そんな気の利かないことしか言えない自分も怒りが湧くのだが。

ところで、そんな長女の奮闘姿をしていると、
実は別の不安がふつふつと湧いてくる。
それは下の長男の就活のことである。

長男Kは今年大学3年生。
1年後には娘と同じ目にあうことになる。
Kは文学部だが、マンガばっかり読んで本なんて読まない。
英語で有名な学校なのだが、英語はほとんどできないと思う。
留学を勧めても、まったくその気がない。
昼まで寝ている。
娘がこれだけ頑張ってもうまくいかないのなら、
息子のKはいわずもがな。
かつ、親が言ってもなかなか聞こうとしない。

昨日妻が、「あんた、今年の夏Kをイギリスにつれてって、
短期留学体験させてきてよ!」
と、思わず娘に本音を託した。
「ねえ、そう思うでしょ?」
と妻に同意を求められた僕は、「そうだな・・・」と思いつつ、
自分の学生時代と比べていた。

かくいう僕も、初めての海外旅行は、妻との新婚旅行だった。
海外には興味があったが、留学してまで勉強する気はなく、
一日15時間ぐらい寝ていたと思う。
1限目の授業なんて、起きられずに全部さぼった。

顔ばかりじゃなくて、俺と似てるな・・・
などと心の中で苦笑しながら、
それが本当に本人にとってプラスなのかどうか全然見当がつかないでいた。

でも、家と学校を往復するだけの怠惰に見える学生生活を送っているKも、
男の僕にとっては「それ、大事!」と思うような体験談を、
時折持ち帰ってくる。

たとえば、3日ほど前、体育会系空手部の主将に任命され、
今日は先輩の追い出しコンパで送る言葉を言わなくてはならず、
ネクタイをしめるのに四苦八苦しながら、
「なんて言えばいいんだろう、緊張するなあ・・・」
とそわそわ悩んでいる姿は、それはそれで社会人になれば必ず通る道。

いい経験じゃん!

そうしてもうひとつ。
昨日の朝こと、いつも夜の11時で終了の居酒屋のバイトが、
忙しいので朝まで(5時)勤務を頼まれたらしく、
疲れ切って朝帰りしてきた。

この居酒屋の店長にはしょっちゅう怒鳴られているらしく、
帰るたびに「ムカツク!」とこぼしていただけに、
朝まで一緒だったら「もう限界!」とか言うのかなと思って、
「どうだった?」と聞いたら、
意外にも「大変だったけど、よかった。」
そして、
「相手がどんなにいやなヤツでも、それは全部自分の気持ちの問題なんだね。」
と、ポツリ言った。

なかなかいいこと言うじゃないか!

朝まで一緒だったおかげで、
店長とはその日二人で社会で生きることの苦労や人生のことなど、
じっくり語り合えたらしい。

もしもこの経験が、
自分の懐の深さを深めたり芯の強さ磨いたりするのにつながっているのなら、
それは海外体験よりも重要なことなんじゃないか、と、
ちょっと思ったりすると、
娘とは比べずに見守っていくのもアリなのかなあ、
などと思ってしまう。








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