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春画展

友人のアートディレクター林君が、
なにせおすすめです!と熱く語ってくれたので、
昨日目白台にある永青文庫にて開催されている
「春画展」に行ってきた。
昼間は入場制限もあるという噂だを聞いたので、
朝一番の9:40に到着したら、
館内はもう一杯で、人越しに作品を見るぐらいの混みようだった。

IMG_0509_convert_20151007102237.jpg

おそらく日本で初ではないかと思われる、江戸時代の浮世絵春画を集めた
展覧会は、まさに驚きと発見の連続だった。
プライバシーのある部屋なんてなかった時代だったろう。
ついたての向こうで絡んでいる男女を見て、
自慰する女性の絵巻もあれば、
縁側で子供に行水させながら交わっている画もある。
1対多なんてのはもちろん、男同士のからみの画もある。
なんてこんなにもおおっぴらでおおらかだったんだろう、と感心してしまう。
外人だったらもっとびっくりするだろうな。。。

その作品はというと、
歌川国貞、月岡雪鼎、菱川師宣、鈴木春信、鳥居清信、喜多川歌麿、葛飾北斎・・・
といった、歴史の教科書にも出てくるような絵師たちの、
肉筆だったり版画だったり。
その迫力なのか執着なのかはすさまじく、
性器はまるで妖怪のような別の生き物のように見えて、
エロとかいやらしいとかそういう概念を飛び越えた、
この時代、日本にしか育つことのなかったであろう、壮大なアートだった。

春画を豆本にしたものも多くあった。
これらは長きに渡って旅をしたり(今でいう出張に近いかも)するときに、
男どもが携帯したという。
もちろんどう使用したかは、誰もが想像つくところ。

来ているお客さんを見て、さらに驚く。
平日の午前中なので、中高年のご夫婦などが多いのは当然だが、
若い学生のような女性も大勢見に来ていた。
杖をついた高齢の人も多いようで、
細い路地の行き止まりの森のような空間に
ひっそりと佇む永青文庫の前の道路は、
迎車のタクシーが3台ほど数珠つなぎになって止まっている。
とにかく客層の幅が広い。

ショップもこれまた面白い。
ネタバレしてしまうが、春画をあしらったパンツには、
思わず手が出そうになった。
作品集も相当趣向が凝らされていて、
女性が家の本棚に飾ってもいやらしく見られないような表紙デザインが
施されている。
間違いなくこの「春画展」は女性に完璧に満足してもらえるような
ものに仕上がっている。

日本画の松井冬子氏や現代アートの会田誠氏の作品と、
どこかでやっぱり重なるような気がするけれど、
SEXを謳歌するパッカンと竹を割ったようなおおらかさに
江戸時代の民衆の生気が立ち上り、
写真も動画もあるけれど、窮屈で陰湿な日本の今が、
とても貧弱に思われた。

「がんばれ!ニッポン」じゃなくて、
「これでいいじゃん!ニッポン」って感じ。

12月23日までやっているので、この秋絶対おすすめのアート展です。




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